Ameba 20th Anniv.

Ameba20周年記念|高橋桐矢が伝える20枚目のカードの意味

Ameba20周年記念|高橋桐矢が伝える20枚目のカードの意味

  • シェア用Facebookアイコン
  • シェア用Twitterアイコン
  • シェア用Lineアイコン

一見、偶然に見えることにも意味がある、と考えるのが占いの世界です。
たとえば、「20才」になったとき。創立や結婚「20周年」、「スタンプが20コたまったとき」も。
1からスタートして、20という数字にたどりついたとき、どんな意味があるのでしょうか。
今回、カード占いの20枚目のカードから、20という意味についてご紹介していきます。

■タロットカードの場合■

タロットの絵柄が描かれた大アルカナカードは、全部で22枚あり、その順番は人生の22の秘密をたどる旅路になっています。
タロットの場合、1の前に0があり、無鉄砲で考えなしの0番の「愚者」が出発点です。「愚者」が旅に出て、最後の21番の「世界」で人生の頂点に立つ、というストーリーなのです。
20番目のカードは「審判」です。
頂点の世界に到達する直前のカードです。
「審判」のカードには、最後の審判のラッパを吹き鳴らす天使と、墓からよみがえる人達が描かれています。天の裁きを経て、よみがえることを表すカードなのです。
人生の頂点を目前にしたとき、最大の大きな山を越えなければならないとカードは告げています。大きな変化、変革を表すカードでもあります。天の審判を受けて、これまでの収支決算、善悪の精算をするときなのです。
成人年齢は18才になりましたが、20才になるとき、多くの人が大きな心境の変化を感じるはずです。周りからも大人として振る舞うことを求められるようになります。それまで、まだ子どもだからと免除されていた大人としての責任と向き合わなければならない年齢になるのです。
創立10周年や結婚10周年も大きな節目ではありますが、20周年になると、自身の仕切り直しというだけでなく、社会的な立場、責任というものも大きくなってきます。自分だけの問題ではなくなってくるのです。
これまで積み上げてきたことを全部、解体、リセットしなければならないくらい、大きな変革を体験する場合もあります。
たとえ形は同じままでも、精神的に、意識としては「生まれ変わり」のときなのです。

■ルノルマンカードの場合■

タロットから占いの世界に入ったわたしですが、ここ10年以上、イチオシの占いカードは、ルノルマンカードです。
ルノルマンカードは18世紀ヨーロッパで誕生した、36枚セットの占いカードです。1枚につきシンボルがひとつずつ描かれているので、分かりやすく可愛らしく、現実的な結果がハッキリ出るのが特徴です。
ルノルマンもタロットと同様に、カードに割当てられた順番が、人生のストーリーになっています。
1番目の「騎士」カードで人生の冒険の旅に出て、「船」に乗り「山」を越えて、さまざまな経験を積んで、35番目の「錨」で目的地の港に到達し、36番目の「十字架」で宿命を知るのです。
ルノルマンカードの20番目のカードは交流を意味する「庭」です。描かれているのはガーデンパーティの庭で、人と歓談して、自分の世界が広がっていくことを表しています。
20才になると、交友関係が大きく広がっていきます。家族や学校内の友達だけでなく、趣味や仕事関係の知り合いも増えていきます。庭はパブリックなつながりや人脈を表すカードでもあります。
創立20周年ともなれば、他業界との関わりも大きくなっていくでしょう。
つながりと交流の大事さを表すカードです。

■コーヒーカードの場合■

コーヒーカードは、18世紀に作られた占いカードで、ルノルマンカードの原型とされています。32枚セットで、ルノルマンと共有するカードもありますが、順番は違います。コーヒーカードは、自然や生物のカードが多くふくまれているため、隠された心情や本音、結果をズバリ伝えてくれるのです。
コーヒーカードの32枚は、人生全体というより、ある出来事に焦点を当てた流れになっています。
一番目の「道」が、その出来事の始まりを表す出発点です。いろいろ試行錯誤し「百合」や「バラ」を愛でつつ、「犬」や「ライオン」と出会い、32番目の「鎌」でスッパリと問題解決、決着が付くというストーリーです。
コーヒーカードの20番目は、「騎士」。スピーディな動きと積極性を表すカードです。自分から動くことで未来は変わっていきます。どんなことでも、何かに取り組んで20回目となったなら、もう自分の足で進んで行くことができるはずです。
結婚20年目、どこかマンネリ気分もあるかもしれません。でもここで、あらたな気持ちで向き合うことで、今まで知らなかった相手の素敵なところを見つけられるかもしれません。
フィットネスジムや英会話教室に、20回通ったらそれなりに自信が付く頃でしょう。同時に、言われたことを言われるままにするだけでなく、自分から積極的に行動していけるようにもなっているはずです。
慢心せず、さらに先に進むことをうながすカードなのです。

■数秘術の20■

カード占いだけでなく、数字そのものの意味から占うのが数秘占いです。
1から9までを成長の段階と考え、1はスタート、2は初めて他者と出会う数です。9で最初の段階をクリアし、10からはまた11から19へと、らせんのようにくり返していくことになります。
数秘術では、2ケタ以上の数は、足して一ケタにしていきます。
20は、2+0なので、2となります。
2は、自分以外の他者を意識する数であり、愛を表す数でもあります。
ひとりではできないことが、2人ならできるかもしれません。ただし、2人になれば、反発も生まれ、不和となる可能性もあります。
けれど、数秘術の20は、1から9のはじめの段階をひととおり乗り越えて、次のステップとしての段階の2になります。
きちんと向き合って対話することで、相手を理解しリスペクトし、お互いに高め合えるようになる。
20という数字には、そういう意味があり、20番目の年、月、日、回数には、そういう力があるのです。
数字が持つ意味と力を意識することで、人生をより豊かに、よりスムーズに進んでいけるようになります。


今回は、20番目の占いカードの意味と、20という数が持つ意味と力についてご紹介してみました。
ご自身の「20」が巡ってきたときに、お役立ていただければ幸いです。

2025年の運勢はこちら

監修者紹介

高橋桐矢の写真

高橋桐矢

占術 : ルーン占い

占い師兼作家。1967年、福島県生まれ。幼少期より東西の神話、伝説、占いに親しみ、タロットと西洋占星術を習得。上京後、占い鑑定をしつつ投稿生活をおくる。2000年、第1回小松左京賞努力賞に入選し、小説家としての活動をはじめる。
使用占術はルーンの他、ルノルマン、ジオマンシー、西洋占星術、トートタロット、手相、ダウジング等。ルノルマンカード普及のため、桜野カレン氏と香氏と3人でトリプルKとして活動している。
日本児童文学者協会会員。

■著書
・日本文芸社「はじめてのルーン占い」
・雷鳥社「占い師入門」
・雷鳥社「はじめてのルーン&パワーストーン組み合わせ入門」
・雷鳥社「副業占い師ブギ」
・学研パブリッシング「秘密のジオマンシー占い」

■テレビ
・NHK Eテレ「オトナヘノベル」
・日本テレビ「月曜から夜ふかし」
・東京MXテレビ「バラ色ダンディ」
■雑誌・新聞・WEB
・毎日新聞社「毎日小学生新聞」
・小峰書房「日本児童文学」
・ワン・パブリッシング「ムー」

この記事をシェア

  • シェア用Facebookアイコン
  • シェア用Twitterアイコン
  • シェア用Lineアイコン

この記事の関連コラム

SATORIトップ